いざ就職・転職するぞ!と思ったときに、手っ取り早く求人を見つけられるのがハローワークですよね。
これは障害を持つ方も同じです。
ということでこの記事では、障害者の方向けにハローワークについてご紹介しますね。
色々とお話しするので、ぜひ最後までお読みください。
目次
障害者がハローワークを利用するメリットは?
それではまず、障害者がハローワークで相談するメリットについてご紹介します。
(デメリットについては、この記事の最後でご紹介します)
まず障害者が就職や再就職、転職のためにハローワークに求人を申し込むと、障害者専門のハローワークの相談員が相談に乗ってくれます。
そして精神障害の方には精神障害専門窓口もあります。
それに一般の窓口とは分けられているので、プライバシーが保たれるので安心して相談できますよ。
また相談員から的確で正確なアドバイスを受けることができ、応募しようと思っている企業が、形だけでなく(いわゆるカラ求人)、実際に障害に理解があるかどうかも教えてくれます。
就職前・就職後のケアもアリ
面接に自信のない方は求人に応募する際前もって、相談員が障害の状況や配慮を必要とする内容を求人企業に説明してくれます。
障害者の希望によっては、ハローワークの相談員が採用面接に同行してくれます。
就職した後もハローワークはフォローしてくれます。
電話や訪問をしてくれるのです。
専門的な知識を持ったジョブコーチが就職先を訪問し、職場に適応できるよう支援してくれます。
障害者求人は、障害者求人を持っている人に限られるため、競争率が低いのが大きなメリットです。
また企業は、障害者雇用に関する支援や助成金を得るには必ずハローワークを通さなければならないので、民間の障害者求人サイトより求人が多いです。
また、掲載費用が無料であるので企業も求人を出しやすいのです。
実際にハローワークを通した障害者の就職件数は93.229件(平成28年度)です。
ハローワークの障害者の就職件数も多く、就職率は48.6%です。
ハローワークに、知的障害、精神障害、発達障害、身体障害の求人はある?
それでは次に、各障害者向けの案件があるかどうかについてですが…。ハローワークを通じて就職した障害者の障害者別の就職件数は以下のとおりです。(厚生労働省 平成 28 年度・障害者の職業紹介状況等)
障害の種類 |
就職件数 |
身体障害者 |
26,940 件 |
知的障害者 |
20,342 件 |
精神障害者 |
41,367 件 |
その他の障害者 |
4,580 件 |
合計 |
93,229 件 |
発達障害者は知的障害者・精神障害者・その他の障害者に持っている手帳の種類によってカウントされています。
ただし求人検索の画面では職業別の求人は記載されていますが、障害ごとの求人を検索することはできません。
また、求人票に応募できる障害の種類も記載されていないので、自分にできそうかどうかは自分で考えるか、ハローワークの職員に相談したほうがよさそうですね。
ハローワークに新卒の障害者向けの案件はどれくらいある?
ハローワークには新卒者向けの求人が約46714件あります。
仕事内容は、製造業・清掃業・接客業・専門職などさまざまな職種の求人があります。
障害者の新卒の場合でも、仕事は沢山ありますよ。
ハローワークに高齢者の障害者向けの案件はどれくらいある?
ハローワークに高齢者の障害者向けの求人は約52181件あります。
仕事内容は、看護師や工場勤務、軽作業などさまざまな職種あります。
高齢者の方でも問題なく、ハローワークで仕事を探せますよ。
ハローワークで障害者枠で求人を紹介してもらうためには、障害者手帳や医師の就労可能の診断書が必要?
ハローワークの求人には一般枠と障害者枠があり、障害者枠に応募するには障害者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者福祉手帳)が必要です。
ただし、就職ではなく、その前段階の支援だけなら手帳の有無は問いません。
ちなみに主治医の診断書や意見書は、相談の内容によっては必要となりますが、必須ではありません。
ハローワークの障害者専門窓口で相談すると、今後は障害者枠でしか働けなくなる?
障害者枠と一般枠、どちらの求人も応募することができます。
障害者専門窓口で相談していても、内容によっては一般枠を紹介される場合もあるので、障害者枠でしか働けない、ということはありません。
一般枠に応募する際、オープンにするか、クローズにするかも本人の希望次第です。
ところで、ハローワークの合同面接会って何?一日の流れは?
合同面接会とは、就職を希望している障害者の方に、より多くの面接の機会をもってもらうために開催されます。
東京都の場合は都内2つの会場を合わせて約300社の企業が参加する大規模なものとなっており、一日で複数の企業の面接を受けるチャンスです。
企業の生の声を聞けるので、社風もわかり、自分に合いそうな企業を自分で確かめることができます。
原則事前の申込からの参加ですが、予約なしの当日参加も受け付けています。
申込をすると、参加企業が書かれたパンフレットが渡されるので、面接を受けようとする企業数分の履歴書や職務経歴書を用意する必要があります。
また、どんな配慮が必要なのかを企業が知る為に障害の状況を記した用紙を準備しておくと、面接がスムーズに進みます。
当日は混雑するので早めに会場に到着しておくことをおすすめします。
入口で参加証をもらうので、それを付けて会場内の企業のブースに並びます。
合同面接会は、緊張せずに落ち着いて出来る♪
人気のある企業は多数が希望するので、番号札を取って順番を予約して、別の企業の面接に向かう、という流れになります。
できるだけたくさんの面接を受けるために、前もってどの企業の面接を優先的に受けるか決めておきましょう。
会場内には休憩スペースが設置されており、お水やお茶が提供されている場合があります。
多くの面接を受けることも大切ですが、疲れすぎないように、時々休憩をとりましょう。
会場にある長テーブルの上に、参加企業の会社案内が並べてあります。
知らない企業がほとんどでしょうから、手に取ってどんな会社か知ることも重要です。
会社案内は持って帰ることもできます。
家でゆっくり検討してもよいでしょう。
合同説明会の日時は?
説明会の時間は午前中、または午後のみ、という場合が多いです。
平成30年2月20日に行われた東京都の合同面接会では13:00〜16:00でした。
参加証を返却して退場すれば合同面接会は終わりです。
後日連絡がくれば二次面接や採用、という形になります。
でもデメリットは忘れずに。障害者はハローワーク以外で求人を探す必要もある
まず初めに、ハローワークも民間の障害者転職支援サービスも、障害者の方は一円もお金を支払う必要はありません。
なので多くの方が、ハローワークと民間の障害者支援サービスを使って、効率よく就職活動されています。
ただしハローワークの障害者求人にもデメリットがありまして、まず民間の障害者求人サイトの求人に比べて企業規模が小さいところが多く、給料も低めです。
例えば民間の障害者求人サイトだと、三菱東京UFJ銀行、東急ハンズ、花王、スクウェア・エニックスなど超大手企業の案件も載っていますが、ハローワークではまず見つけることはできません。
その理由を簡単に言いますと、民間の障害者求人サイトに案件を載せるためには、企業が求人サイトにお金を払わないといけないからです(私たちは一円も払う必要はありません)。
お金を払ってまで求人を載せている⇒お金に余裕がある大企業が多いわけですね。
またハローワークに求人を出している企業は、単に助成金目当ての企業も多いです。
なので企業の質としては、ハローワークは大きく劣ってしまい、いざ面接をしても、初めから(ここは雇ってくれる気がないな…)というような対応をされることもあります。
職員の対応も、ハローワークはマチマチ…(体験談)
またハローワークは、
- 求人の内容が、就職してみると違った
- 職員の態度が悪く、まったく話を聞いてくれない
という話が、実は結構多いです。
自分も精神障害者枠で行ったことがあります。最初ハローワークで障害者窓口の職員に、冷たくされたり挑発されたり、反応を見られました。
それに対応できる、と思われたから、私は精神の障害者枠で紹介されたのだと思いました。
精神障害の枠だと、情緒不安定な人はなかなか紹介まで行かない感じです。
かなり安定期に入っていて、それに主治医の意見書の提出がありましたね。
こんにちは
ハローワークの求人は変わりなし
面接行って求人票と書かれてることと違うことを言われることがよくある
あれもこれもやってほしい
障害者求人といっても結局健常者と同じ働きを求めている企業は— ひとひら (@gamekinkin10) 2018年4月19日
障害者枠求人で探したらそりゃ20万円コースです。
でもたまに高い求人もあるのでもっと探したほうがいいです。
あとハローワークよりエージェントの方が高い求人は見つかりやすいです。— usada_haneta (@bunny_no_future) 2018年4月12日
拡散希望
職業安定所(ハローワーク)にて
受付
障がい者のような者がくるところじゃない
求人の取り扱いない(安定所としては就職率いいけど)
障害者手帳もってこい
精神疾患の私にたいし、周りに聞こえるように病名を連呼されました
これが、国がやろうとしていることなんです— リッちゃん (@27Mercoledi) 2018年3月10日
障害者雇用の求人はハローワークは玉石混交で探せば掘出し物がある可能性はあるものの全体的には賃金低め、転職エージェントのほうがよい条件の求人が見つかると思います。逆に企業側から見るとハロワ経由でスキルや経験のある人材は見つからないと思われているわけです…。
— usada_haneta (@bunny_no_future) 2018年2月20日
ハローワークの障害者雇用求人って法律あるから仕方なく募集してる会社が多いけど民間の障害者雇用求人は有料で募集してるから態度は悪くないとこがほとんどだよ。
— シリウスの瞳🐢 (@eyesiriusu) 2018年1月24日
一方、民間の障害者就職支援サービスは、お金をいただいている分サポートもかなり手厚いです。
- 自己分析
- 面接対策
- 履歴書の添削
- 年収や待遇の交渉
- 大企業が集まって面接する「合同面接会」の開催
- 円満に退職するサポート
- 「障害者だから採用したい」という求人の案件の紹介
- 就職・転職した後のサポート
などを、かなり細かく無料でやっていただけます。
個人的には障害者専用の転職エージェントの方が、スタッフも企業も対応が良いのでお勧めです。
障害者向けの支援サービスの詳細は、以下の記事をお読みください。
↓
障害者の就職・転職はエージェントを使うと楽になる7つの理由
あらゆる障害の人が正社員・高収入・大手企業に就職できる!
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- 求人数は最大1万件
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- 求人の3つに1つが正社員、残りの半分も正社員登用アリ
- 精神障害者が半分、残りの半分が身体障害者と知的障害者
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という特徴があります。
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