一口で「障害者」と言っても、その種類や重さは人それぞれです。
そして軽度の障害者の方の中には、「障害者として働くまでではないから、オープンかクローズか迷っている」そんな人も多いです。
この記事では、軽度の障害者の就職はどうするのが良いのかについてご紹介します。
(ちなみに軽度ではない障害者の方はこちら⇒障害者の就職・転職は難しい?実は一般就労より簡単な理由)
目次
軽度の障害者は、一般就職と障害者枠での就職、どちらの方がいい?
そもそも、「軽度の障害者」の軽度って何でしょうか?
ここでいう軽度とは、等級で表せば、精神障害者の場合、精神障害者保健福祉手帳3級、知的障害者の場合療育手帳の等級の一番軽いもの(例えば東京都愛の手帳の場合は4度)です。
発達障害者の場合は、障害者保健福祉手帳を持っている場合と療育手帳を持っている場合がありますが、一番等級の軽い場合です。
身体障害者の場合、障害のある部位によっては仕事に支障が全くない場合があるので、一概に等級で示すことができず、あくまで自分での判断になります。
それでは、軽度の障害者が一般就職(一般就労)するメリットとデメリットについてご紹介します。
軽度障害者が一般就職(クローズ)するメリット
まずメリットとして挙げられるのは、障害者枠に比べて求人が多いことです。
職種の幅も広いので、自分がやりたい仕事を選べます。
また仕事の内容や難易度は他の人と一緒なので、給料に差が産まれません。
健常者とチームを組んで働くことが多いので、仲間意識が生まれやすい面があります。
軽度障害者の中には、自分は障害が軽くて普通に働けるのだからあくまでも健常者として就職したいという方も多数いらっしゃいます。
決して障害者枠を下に見るわけではありませんが、障害者としてではなく、他の健常者と同じように働いてお金を稼ぎたいという気持ちが強い方ですね。
その気持ちを叶えるのであれば、一般就職の方が良いかもしれません。
軽度障害者が一般就職(クローズ)するデメリット
一般枠で就職するのですから、当然のことながら障害に配慮してもらえません。
例えば軽度の難聴の方が障害者枠就職した場合、仕事中に聞き間違いをしても「軽度の難聴があるから仕方がない、次はもっと大きい声で話しかけよう」となり、大きな叱責の対象にはなりません。
ところが一般枠で就職すると「注意が足りない」「不真面目」などと、叱責の対象になります。
精神障害者の方が障害者枠で就職して、仕事の最中に体調が悪化して「少し休ませてください」と言えば休ませてくれるところが多いでしょう。
ところが一般枠で就職してそんな申し出をすることはできません。
「怠けている」「甘えている」とのそしりを受けてしまいます。
実際に就業して健常者との壁を感じ、それに悩んで鬱になる方もいらっしゃるのです。
最終的には同期の健常者の社員と比べて仕事ができないと判断され、昇進が出来ず、最悪の場合には能力不足で解雇の対象になりかねません。
軽度障害者の方が、障害者枠(オープン)で就職するメリット
それでは今度は、軽度障害者の方が障害者枠で就職するメリットについてご紹介します。
障害者枠で就職すると、就職してからも「障害を隠す」というプレッシャーを感じることなく、自分の特性に配慮してくれます。
たとえば、精神障害者や発達障害者は同時に複数の仕事をするのが苦手ですが、そういった仕事から外してもらうことができます。
軽度の難聴の場合なら、難聴者専用の電話を配置してくれることにより、健常者とほとんど変わらない事務仕事をすることも可能です。
さらに障害者を積極的に採用しているのは大企業が多く福利厚生も充実していますが、意外と倍率は低く障害者枠の方が大企業へは就職しやすいです(参考:障害者は大手企業への転職は難しい?給料・倍率はこれくらい)
残業もほとんどありません。
特に精神障害者・知的障害者・発達障害者は、長時間労働で疲労しやすい傾向にあり、残業により症状が悪化することが多いので、障害者枠の方が安定して働くことができます。
軽度障害者の方が、障害者枠(オープン)で就職するデメリット
求人数や職種が、一般枠と比べて少ないことが障害者枠で就職する際の一番のデメリットです。
特にハローワークなどは軽作業や単純データの打ち込みの仕事の募集が多いのですが、その作業が逆に苦痛に感じることもあります。
戦力として計算されず、「自分は、本当はもっと仕事ができるのに」と、プライドが傷つけられることもあります。
年数が経っても同じような仕事しか任せてもらえられず、仕事の能力を育ててもらえない場合もあります。
また正社員ではなく、契約社員として就職することが多くなります。
仮に正社員となって、他の健常者と同等の仕事に就くことができたとしても、昇進が制限されることもあります。
給料の面では、特性に配慮しなければならない分、一般社員に比べて安くなる傾向があります。
ただしこれらのデメリットは、ハローワークではなく障害者専用の求人サイトを使えば解決します。
参考:障害者が就職・転職した際の平均年収は?300万~500万の求人紹介!
軽度障害者に向いてる仕事と向いてない仕事って?
それでは今度は、各障害別に軽度障害者の方に向いている仕事と向いていない仕事についてご紹介します。
ただし「一般的に考えられていること」なので、もし具体的にチャレンジしたい仕事があるなら、どんどん挑戦してみるのが良いと私は思っています。
軽度の精神障害者に向いてる仕事と向いてない仕事
軽度の精神障害者は仕事の体力が低い傾向にあり、まずは短時間や週3〜4日の仕事から始めることが、仕事を長続きさせるために必要なことです。
精神障害者は体調の波が健常者に比べて激しいのです。
職種としては、対人関係があまり複雑でない仕事、自分のペースで出来る仕事です。
休むと他の人に迷惑をかけてしまう仕事はプレッシャーとなり、体調を悪化させてしまいます。
また変化に弱いので、作業が毎日決まっている仕事が向いています。
具体的には軽作業・人事の給料計算担当・プログラマーがよりストレスが少なくできる仕事と言えます。
向いていない仕事は早朝勤務・夜勤がある仕事です。
生活ペースが崩れると、精神障害者は体調を悪化させやすいのです。
また、明らかにストレスがかかる仕事を避けた方がよいでしょう。
複数の仕事を同時にするのが苦手な人が多いので、そういった職種も避けた方が無難です。
具体的には、営業・苦情係などは、お客さまのクレームがダイレクトに届き、ストレスになるので向いていません。
スーパーやコンビニエンスストアの店員は、仕事を同時にこなさなければならない職種なので合わない可能性が高いです。
軽度の身体障害者に向いてる仕事と向いてない仕事
軽度の身体障害者の場合、自分の障害が業務の妨げにならない仕事なら職種は問いません。
しいて挙げるなら、IT系・研究系・事務系のデスクワークだと動き回らなくていいので、ストレスなく仕事がしやすいと言えます。
ただし、車いすの場合だと、オフィスがバリアフリーに対応していることが働く条件になります。
避けた方がいい仕事は軽作業です。
たとえそんなに力を使わなくても身体に負担をかけることになるからです。
軽度の知的障害者に向いてる仕事と向いてない仕事
軽度の知的障害者に向いているのは、マニュアルを覚えれば出来るルーティンワークが主体の仕事です。
具体的には、工場の製造ラインや倉庫の軽作業ですね。
簡単な事務系の仕事(例えば郵便物の管理)などもおすすめです。
一方で、技術系の仕事は覚えることが多いので向いているとは言えません。
知的障害者の場合、仕事の内容もさることながら、対人トラブルが起こりにくい職場を選ぶことが大切です。
それが、仕事を長続きさせるコツなのです。
軽度の発達障害者に向いてる仕事と向いてない仕事
軽度の発達障害者の場合、一つのことに集中できる仕事が向いています。
興味があれば専門的なことでもマスターできる方が多いからです。
具体的にはプログラマー・デザイン・簿記・翻訳などが挙げられます。
ただし、プログラマーの仕事でもグループで作業するようなスタイルの働き方は向いていません。
他のメンバーとトラブルを起こす可能性があるからです。
発達障害者は対人関係の生じる仕事には向いていないのです。
例えば接客・コールセンター・営業などです。
精神障害者と同じように、複数の仕事を同時に抱えるのが苦手な人が多いので、そういった仕事も避けた方がよいでしょう。
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