障害者の作業所って?賃金が低い&人間関係が辛いって本当?

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障害者の方が働く場所の一つに、作業所があります。
でもこの作業所、実は働いてみないとわからない問題が色々あるんですよね…。

この記事で、ご紹介します。


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そもそも障害者の作業所の作業内容は何?

障害者の作業所とは、在宅障害者が働くことによって生活のリズムを整え、やりがいを持って活動し、一般就労に繋げるサービスです。
教室形式で学ぶのではなく、実際に働くことによって知識や技術を習得したり、コミュニケーション能力を高めたりします。

障害者の作業所は2種類あり、就労継続支援A型事業所と就労継続支援B型事業所があります。

就労継続支援A型事業所とは

障害者の作業所A型とは、就労移行支援を受けたものの、一般企業への就職に結びつかなかった人が継続的に働く場所です。
職業能力だけでなく、体調管理能力も身につけるのが目的です。

特に精神障害者は継続的な出勤が難しくなり退職せざるをえなくなった人が多いので、コンスタントに仕事を続ける能力を身に着ける必要があります。
A型作業所での作業内容は、アクセサリー作り、農作業、事務作業、記事作成、調理など様々で、それぞれの障害や特性に応じた働き方を目指します。

a型作業所のメリット

  • B型と違って事業所と雇用契約を結ぶので、作業所の工賃に最低賃金が適用されるので、障害者にある程度の収入が見込めます。
  • 働きはじめて半年経てば、有給休暇も取得できます。
  • 生活支援員、技術指導員、サービス管理責任者から、精神面・体調面・技術面の支援や配慮を受けられます。
  • パソコン業務などで、高度な技術も習得できます
  • 就労継続支援に休まず通えることが実績となり、一般企業に就職しやすく、定着しやすくなります。

a型作業所のデメリット

  • 65歳未満の年齢制限があります。
  • 遅刻や早退、欠勤など、勤怠には厳しいです。
  • 一ヶ月の出勤日数が決まっているので、祝日も休みになりません(週5日の出勤、週20時間以上の労働が基本です)。
  • 賃料が保証されている分、求められる仕事のレベルも高いです(ノルマもあります)。
  • 利益が少ないと突然倒産・閉鎖することもあり、自分で次の働く場所を探す必要があります。
  • 事業所の数が少ないです(2,623事業所)(厚生労働省平成27年障害者の就労支援について)

就労継続支援B型事業所

年齢や体力的に、一般企業で働くことが難しくなった人が継続的にものを作ったりして作業する施設です。
作業を通じて能力の向上を目指し、就労継続支援A型や一般企業への就職への移行を目的とします。

作業内容は継続支援A型より易しめのものが多く、パン作り、調理、清掃、軽作業等です。

b型作業所のメリット

  • 就労継続支援A型より労働時間の縛りが少なく、作業時間、作業日も自由に出来るので負担が軽くなります。
  • 年齢制限がありません。
  • 就労継続支援A型に比べて施設数が多いです(9,176事業所)(厚生労働省平成27年障害者の就労支援について)
  • 自分の作業能力を見てから仕事を提供され、作業スピードについても寛大です。
  • 職員が担当する利用者は四、五人なので、急に話を聞いてほしい時もだいたい対応してもらえます。

b型作業所のデメリット

  • リハビリや訓練を目的としているので工賃が安いです。
  • 肢体不自由、身体障害者ができる作業が少ない傾向にあります。
  • 作業内容が単調で飽きてしまい、やりがいを無くしてしまう人もいます。

 

A型は働くことが目的、B型は社会に適応することが目的なんですね。

作業所の最低賃金、平均賃金はどれくらい?

それでは次に、それぞれの賃金についてご紹介します。

就労継続支援A型の工賃

ハローワーク求人より募集されることが多く、事業所と雇用契約を結びます。
雇用契約なので、都道府県の最低賃金が原則として保障されます(東京都の場合は時給907円)。

障害者の作業所の平均賃金は月額67,795円、時間額769円(厚生労働省 平成27年度工賃(賃金)の実績について)です。

就労継続支援B型の工賃

就労継続支援A型と違い、雇用契約は結びません。
よって最低賃金の保障はありません。

平均賃金は月額15,033円、時間額193円(厚生労働省 平成27年度工賃(賃金)の実績について)です。

でも障害者の作業所は、「やりがいが全くない」「人間関係が辛い!」という体験談が多い

一般就職より働きやすい作業所ですが、「人間関係がつらい」「いじめや派閥がある」という体験談がとっても多いんです。

精神障害のAさんの作業所体験談

周りのみんなと仲良くできません。
作業所には知的障害者が多く、自分から見てレベルの低い話ばかりで、人間関係が築けず、辛いです。

私が真面目に作業をしていても、周りのみんなは遊んでいます。
どうして自分だけ作業をしなければならないのかとイライラします。

 

本当は一般就労したいのですが、体力もなく、精神的に不安定なのでできません。
施設の人に相談しても「お互いの障害を理解して仲良くしましょう」とか「あなたの体調が悪いから周りがそう見えるんだよ」と、取り合ってくれません。

みんなのことが嫌いじゃないけど、嫌な時が時々あって精神的にストレスです。

発達障害のBさんの作業所体験談

今は作業所で働いているけれど、いずれは一般就労したいのが本音です。
だけど発達障害者にとって一般就労の壁はあまりにも高く、作業所で働くしかありません。

以前は事務でPC作業など、健常者と同じ仕事をしていたのに、今は誰でもできる袋とじの作業です。
自分が障害者だと自覚させられ、辛い思いをしています。

作業所は知的障害者にはいいかもしれませんが、発達障害者には向いていないです。
この作業をやってどうなるんだと、先のことを考えたら目の前が真っ暗になります。

身体障害のCさんの作業所体験談

通っている作業所は、周りの人に精神障害者が多く、身体障害者に対する配慮がほとんどありません。
精神障害者が多いので、言葉遣いに気を使って疲れます。

仕事がないときは早く帰らされるのも不満です。
自分だけ浮いている感じがして辛いです。

「身体障害者は就職口がいっぱいあるからいいな」と嫌味も言われます。
とにかく疲れるので、早く出たいです。

その他の作業所の体験談

精神障害者です。作業所を辞めたいです。施設長や働いている人達とはウマが合わなく、まともに相談にも乗ってもらえません。働いている人達は、施設長が偉い人なので長いものには巻かれろ状態で、新しく入って来た職員さんとは話しが合うのですが、朱に染まれば赤くなると家族から言われています。

 

ああもう仕事辞めたいm(._.)m作業所の所長さんがご機嫌悪い❗

どんなに正直に話をしても汲み取ってもらえない❗
仕事も外されるし、何回も同じ話をしてるとか言って全然取り合って頂けない(涙)
ああもう終わってますよね?

 

就労A型継続事業所で働いているアスペルガー(20)です。

職員の対応が冷たく、他の利用者さんには楽しげに雑談していて、私には、何も興味ないって感じで放任していて、今のところがつらいです。たとえば、今の作業の手が止まっても、何も気にかけません。
正直、辞めたいです。

 

仕事に行きたくないです。
仕事で失敗ばかりしてしまいます。
作業が遅いと言われました。
しかし、失敗は減らないし、作業も早くなりません。
また怒られるのではと思うと、不安で仕事に行きたくないです。

 

発達障害者です。

過去に、空心菜とチンゲン菜のハウス栽培を行っている就労継続支援A型事業所で、1ヶ月間無給で、就労の可否を決める職場体験をしました。

作業内容は、野菜の収穫、選別、袋詰め、箱詰め、ハウスの水まき、肥料の散布、草取りなどで、朝も早く、体力的に重労働で大変きつい職場でした。

1ヶ月後に採用が決まったのですが、具体的な雇用条件を聞いてみると、A型事業所にも関わらず、最低賃金が支払われているのはほんのごく一部の作業スキルの高い人だけで、残りの人たちは最低賃金の適用除外になると言われました。

それぞれの雇用者の賃金の決め方も、最も作業ができる人を最低賃金とし、その人を基準として、他のひとたちの賃金を決めるという給与体系になっていました。

どう考えても、早くに入社してスキルを身につけている人が有利で、自分の給与が今後上がっていく見通しもたたず、事業所までの交通費(自費負担)もかなりかかる場所だったので、採用は辞退しました。

 

私は、うつ病、双極性障害で、現在A型事業所で利用者として働いています。

数年前の話ですが、当時は、A型事業所に関する補助金に対して、国の管理が緩く、利用者に補助金を当てることが当然のように起こっていて、職員の管理も杜撰で、利用者採用数と職員離職者数が大量になってしまって、する仕事がなくなってしまったこともあります。

制度が変わり、補助金は職員にしかあてられなくなるようになると、2年続いた自分の行っていた自己啓発的な支援が行われなくなってしまいました。

その作業所は、潰れてしまい、新しい事業所になると、資本主義的な感覚に囚われ、正確さと迅速さを求めるようになってきたことが、障害を悪化させる要因になったと感じています。

 

障害名は自閉症スペクトラム障害です。
私は就労継続支援B型事業所に通っていたのですが、そこの職員さんの対応が嫌でした。

当時、まだ通い始めだったということや、私生活も家族とのゴタゴタがあったということもあり、通所の時間帯についてよく相談や変更をさせてもらっていました。
しかし何度かその変更が続くと職員さんのこちらに対する態度が変わりました。

その時は相談をお願いしたところ、「ああ…」といったダルそうな反応で、相談の時も個室ではなく他の利用者も多く居る作業スペースで始まる形になりました。
そしてこちらが要望を伝えたところ、「何でなの?」と何度も責めるように問い詰められ、萎縮してしまいました。

翌日にその職員さんも失敗したと思ったのか、いつもより優しい感じに接してきたのが余計不快に感じました。

おわりに:1万件の求人の中から、2時間かけてあなたが働ける会社を探してもらいませんか?

この記事では、障害者の作業所についてご紹介しました。
作業所は良い面も悪い面もありますが、基本的には一般就労を目指すために働くところですよね。

そこでぜひ、障害者専用の就職支援サービスを使ってみてください。
このサービスは私たち障害者は無料で使えます(支援サービスが企業からお金をもらっているため)。

 

障害者支援サービスは、名前の通り障害者の方を就職させるためのサービスです。
そのために、

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  • 面接の練習をしてくれたり
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こんなサービスです。

 

私たちにとっては無料なので、ダメもとでも使ってみることをお勧めします。
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