先日は障害者の老後に必要なお金についてお話ししました。
⇒障害者の老後資金…みんなはお金をどうしてる?必要な貯金は?
そこでこの記事では
- 障害者の方がお金に困るのに多い原因
- 障害者の方がお金を稼ぐ方法
についてご紹介しいます。
目次
障害者の方がお金に困るパターンって?
障害者の方がお金に困るパターンは、健常者の方と同じパターンはもちろん、障害者だからこそ多い原因もあります。
職を失う
これはとくに精神障害者の方に多いのですが、例えばうつ病や統合失調症を発症して働けなくなることです。
骨折のように「全治3カ月」と期間が過ぎれば治る病気ではないので、仕事再開の目途が立たず、余計に不安が掻き立てられ回復が遅れてしまいます。
その結果再就職も難しくなります。
浪費
統合失調症などでお金の管理ができない方がいらっしゃいます。
大きくお金を使っているつもりはなくても毎日通販で頼んだ商品が届いたりするのです。
浪費が毎月何十万円にも及ぶ場合もあります。
自覚がないから、周りから助言されても聞こうとしません。
逆に、自覚をしていても「買い物依存」で苦しんでいる方も多く見られます。
物欲が我慢できないのです。
楽天やAmazonを眺めていると、次々に購入のボタンを押してしまいます。
そうして自己嫌悪に陥り、また買い物をするという悪循環に陥るのです。
長期間の通院・入院での高額な治療費
例えば人工透析の自己負担費用は月に1万円以上です。
精神障害者が入院をすると、自己負担額は月に5万円を超えます。
ヘルパー・訪問介護が必要な方だと病院での治療費のほかに月に1万円以上かかります。
障害を持つということは、働くことはもちろん、生活にも制限がかかることなので、お金がかかります。
その結果、たとえ働いていてもお金がないということになるのです。
借金をしてしまう
働けなくなって収入がない、あるいは働いていても収入が少なく生活できないので借金をしまい、それがさらにお金に困る原因となります。
借金をするとその場は凌げても、利息を支払わなければならないので、余計に生活が苦しくなるのです。
最悪の場合、返済ができなくなって、任意整理や自己破産ということになりかねません。
障害者がお金を稼ぐ方法は?
それでは次に、障害者の方のお金を稼ぐスタイルについてご紹介します。
正社員・契約社員・派遣社員として働く
これはもっとも思いつく方法ですよね。
障害者がお金を稼ぐ方法で、一番安定していて、かつ多く稼ぐ方法です。
内閣府の調査では、フルタイムで働く身体障害者の平均月収は25.4万円、知的障害者は11.8万円、精神障害者は12.9万円です。
障害の特性によって、向いている仕事があるので、その職種を選ぶのが採用されて長続きするコツとなります。
精神障害者・発達障害が稼ぎやすい仕事
精神障害者や発達障害者の場合、IQが高い方も多く、仕事の能力という上では健常者と変わりません。
ただし、他者とのコミュニケーションが苦手だったり、同時に複数の仕事をするのが苦手だったりするので、そういった仕事を避けましょう。
向いている仕事は、軽作業・給料計算・プログラマーなどです。
定型作業の中でもやりがいを見つけられる仕事を探してみましょう。
あまり簡単な仕事だと飽きが来て、それがストレスになることもあるからです。
知的障害者が稼ぎやすい仕事
知的障害者の場合、マニュアルがあるルーティン作業が向いています。
郵便の仕分けや工場の生産ラインなどが向いています。
難易度の高い仕事に就きたい気持ちになることもありますが、ストレスがかかり結局辞めることになりかねないので、コツコツと自分のペースでできる仕事を探しましょう。
身体障害者が稼ぎやすい仕事
身体障害者の場合は、自分の障害の部位が仕事の妨げにならない仕事を選ぶ、という形になります。
障害者の中でも正社員や契約社員として一番採用されやすいのが身体障害者なので、自分がやりたい仕事と自分の障害を照らし合わせて、納得のいく仕事を探しましょう。
関連記事:障害者は正社員になれない?○割の人が正社員で給料は○万円!
パート・アルバイトとして働く
住んでいる地域によって変わりますが、時給800円〜950円程度です。
正社員や契約社員に比べて給料は低くなりますが、フルタイムで働く必要がないので、通院に時間を要したり、体力的な問題があり、フルタイムで働くのは難しかったりする方に向いています。
また、仕事の責任も軽いのでストレスがかかりにくいというメリットがあります。
特に精神障害者の方は、長時間労働に弱い傾向にあるので、体調の悪いときにシフトを減らせてもらえるパートやアルバイトはおすすめです。
関連記事:障害者のアルバイト・パート事情。平均時給や仕事内容は?
作業所で働く
作業所では、障害の特性によって与えられる仕事が違います。
例として、足がほとんど動かない方は、パソコンを使った事務仕事・ホームページの作成・広報誌の作成や編集等の仕事をしています。
知的障害がある方は、工芸品や手芸品の作成・クッキーやせんべいなどの食品作りが挙げられます。
勤務日数や時間は考慮してもらえ、週2回、1日5時間働くというのも可能です。
ただし、給料(工賃と呼ばれます)は驚くほど安く時給80円程度です。
月換算で1万3000円程度になります。
仕事であることは間違いないですが、稼ぐための仕事の準備段階として作業所で働かれる方も多いです。
作業所からの収入だけで暮らすのは少々難しいと言わざるを得ません。
参考:障害者の作業所って?賃金が低い&人間関係が辛いって本当?
在宅で働く
どの障害者にかかわらず、通勤して会社で働くよりも、在宅で働いた方が身体と心の負担が軽くなります。
自分のペースで仕事ができるのが大きなメリットです。
作業所のところで紹介したホームページの制作などは、在宅の仕事に向いています。
パソコンと通信環境があれば始めることができます。
打合せも、聴覚に障害があるならチャットワークなどでの文字でのやりとりが可能ですし、言語障害があるなら、Skype等を使って通話で打ち合わせることができます。
自宅で仕事をしているにも関わらず、会社に雇われているという状態なので、収入も安定しています。
ただし、通勤して会社で働いている人よりも給料は低めで月に10万円程度です。
アフィリエイト等もあるが、知的障害者の方は少なめ
自分自身でブログを立ち上げて、アフィリエイトで稼ぐという方法もあります。
アフィリエイトとは、自分が作ったサイトに広告を貼り、それを見た人がクリックしたり、何かのサービスを申し込んだりすることによって収益を得る、というビジネスモデルです。
ブログが軌道に乗れば、毎月3万円〜5万円程度の収入を得ることができます。
ただし知的障害者の場合はホームページやアフィリエイトが向いていないと胃一般的に言われているので、なんらかの手作業で稼げる仕事が向いているかもしれません。
たとえば、ダイレクトメールのハガキや封筒にシールを貼る仕事です。
ただし、単価は1枚0.1円程度とあまり高くはありません。
その他、値札をカットする仕事、ゴムのバリ取りの仕事各種袋詰めなどが挙げられます。
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